学校教育委員長 桑原 央治(東京都立上野高等学校)
名古屋大学で開催された地球惑星科学関連学会合同学会最終日の3月28日、学校教育委員会・春のミーティングが開催されました。
年々増大する雑用に追われる教育現場にあって、新学期を控え小・中・高等学校教員の参加が難しい時期であるため、昨夏のミーティングのように宿泊を伴う集まりとせず、小規模なものを企画しました。
また地元・名古屋に委員がいないこと、大会プログラムと重なる時間帯であること等もあって、十分な準備ができないおそれもあり、企画自体が大幅に遅れ、ネットワーク・メンバーへのご連絡も直前になってしまい、大変ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
しかし、会場校・名古屋大学の藤井 直之・志知 龍一先生の御尽力によって、無事開催にこぎ着けることができたばかりではなく、当日は15名の熱心な先生方がご参集下さったため、予想外の盛況となり、予定時間をオーバーすることとなりました。
なお、今夏に予定している第2回夏のミーティングにつきましては、早期に企画し、ご連絡を差し上げたいと思いますので、お気軽にお出かけ下さい。
3月28日、学校教育委員会が開催されました。15名の教師があつまり、情報交換と今後の日程を話し合いました。
桑原先生の司会ではじまり、
☆議題1 委員会の名称
昨年より委員会の名称は仮称になっていましたが、正式に「学校教育委員会」とし、参加会員によるネットワークの名称を、「地震と防災教育のネットワーク」とすることに 決まりました。
☆議題2 自己紹介
東京から神戸の範囲の15名の教師が参加しました。学会の発表と同時刻なので研究者の参加がなかったことが残念です。
☆議題3 1997年度委員
本年度も次の各先生にお願いすることになりました。
桑原 央治(東京都立上野高等学校・委員長)、今川 一彦(同志社高等学校)、岡本 義雄(大阪府教育センター)、酒井 久一(大阪府立西浦高等学)、武尾 実(東京大学地震研究所)、三浦 泰二(静岡県立静岡東高等学校)、南島 正重(東京都立向丘高等学校)
☆議題4 メンバー間の連絡方法の確立
電子メールの利用出来る者20名、ファックス20名、その他70名は郵便ということでネットワーク・メンバーの連絡に、非常に手間がかかるという報告がなされました。メンバーの皆さん、ぜひE-mailの使える環境を。
☆議題5 地震学会広報誌「なゐふる」に記事掲載
隔月で「なゐふる」が発行されますが、そこに学校教育委員会として1頁の担当ページがあります。現在岡本先生が原稿を書いてくださっていますが、続く執筆者を募集しています。委員から要請があればこころよく引き受けましょう。
☆議題6 '97夏のミーティング
今年は関西で開催することになりました。8月下旬に2泊3日で行う予定です。発表なさりたい方、見学なさりたい場所など、委員までご連絡ください。
☆議題7 兵庫県立芦屋高等学校のホームページ
ホームページへの支援への感謝と、3月に発行した『芦高生が見た震災復興』が配布されました。
午後は名古屋大学の志知龍一先生に、犬山の微小地震・地殻変動観測所を案内していただきました。
観測所は現在はテレメータで名大にデータが送られるようになったため無人ですが、志知先生はそれまで23年間をそこで過ごされたと聞き、皆おどろきました。中部地方の微小地震の分布、地殻変動の傾向、西日本の重力異常分布などの説明をうかがったあと、観測壕に入って傾斜計を見学しました。 志知先生、長時間にわたり案内していただきありがとうございました。
観測所で解散して、'97春のミーティングは終了しました。