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【日本学術会議】日本学術会議第191回総会のご報告News & Topics


連携会員、協力学術研究団体 各位

日本学術会議事務局

平素より大変お世話になっております。
4月22日及び23日に日本学術会議第191回総会を開催しました。

また、総会終了後、記者会見を行い、総会の概要等についてご説明いたしました。
総会及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載しておりますので、ご覧ください。
なお、光石衛会長の挨拶は、下記のとおりです。

記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶

第191回総会

昨日及び本日、第191回となる総会を学術会議講堂及びオンラインにて開催いたしました。今回の総会では、過去半年間の日本学術会議の各種活動報告などに加えまして、「研究力強化と学術会議への期待」と題して、

の3名から、示唆に富む大変有意義なご講演をいただきました。その後、講演いただいた内容も踏まえて、会員間で研究力強化に関する意見交換を行いました。今回の議論については、研究力強化に関する今後の検討に生かしてまいりたいと考えております。

また、昨日午後及び本日午後の総会におきましては、「日本学術会議のあり方」及び「第26期日本学術会議アクションプラン」について会員間で討議を行うとともに、声明・政府決定「日本学術会議の法人化に向けて(令和5年12月22日)」に対する懸念について ~国民と世界に貢献するナショナル・アカデミーとして~」について議論し、幅広くご意見をいただいた上で、声明の発出につきましては承認されました。また、一部字句の修正については幹事会の議論の後会長一任となり、総会終了後に行われた幹事会におきまして、声明の修正について議論した上で、声明として取りまとめたものでございます。

声明につきましては、お手元にお配りするとともに日本学術会議HPに掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。

組織・制度WG等

今般、内閣府は、日本学術会議の在り方に関する具体的な検討を進めるため、日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の下に、組織・制度ワーキング・グループ及び会員選考等ワーキング・グループの二つのワーキング・グループを設置する旨を決定し、4月15日(月)に、組織・制度WGの第1回会合が開催されました。第1回会合では、内閣府から、昨年12月の有識者懇談会「中間報告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」等について、日本学術会議から、日本学術会議の組織及び海外のナショナル・アカデミーについて、それぞれ資料に基づき説明を行ったところです。

今後、今回設置された組織・制度WG及び会員選考等WGを中心に、内閣府において法人化に向けた具体的な検討が進められると見込まれます。日本学術会議としては、いかなる改革も学術の発展に真に資するものであるべきという観点を堅持し、昨年12月の第190回総会で決定した声明を踏まえて、独立性・自律性が確保され、日本学術会議が社会から求められる役割を十分に発揮できるような検討が行われるよう、これからの議論に主体的に参画してまいりたいと考えています。

Gサイエンス学術会議2024

続きまして、前回3月の記者会見でお話ししました「Gサイエンス学術会議2024」が、4月11日(木)、12日(金)の2日間、イタリア・ローマにおいて開催され、日本学術会議会長として私も出席してまいりました。

Gサイエンス学術会議は、G7サミットに向けて科学的な政策提言を行う目的で、G7サミット参加各国アカデミーが開催しているものであり、例年、サミット開催国のアカデミーがテーマの選択や共同声明取りまとめのための会合を開催しています。

今年は、イタリアのリンチェイ国立科学アカデミーが中心となって議論が行われ、「安心・安全な農業生産」「人工知能と社会」「健康問題に関する政策提言」「核兵器管理」「社会的格差と貧困」「文化遺産の科学とコミュニケーション」の6つのテーマに関する共同声明が採択されました。共同声明の具体的な内容については、HPに資料を掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

学術フォーラム・公開シンポジウム等

来る4月27日(土)に、公開シンポジウム「『紅麹サプリ食品事故』から考える ~サプリメント、機能性表示食品とは?~」をオンラインで開催いたします。

昨今話題となっております紅麹サプリメントの健康被害の全容はまだ明らかにはなってはいませんが、高濃度かつ高頻度で成分を摂取するサプリメントが、薬品ではなく通常の食品と同じように機能性表示食品として、安全性が企業に任されてきたことが、今回の事案に関係していると考えられます。また、そもそもサプリメントとは何か、機能性表示食品とは何かが、消費者を含む多くの人々に正しく認識されていない可能性がありますので、どこに根本的な問題があるのか、どう改善したらよいのかを多方面から議論する予定です。詳しくは日本学術会議ウェブページをご覧いただければと思います。また、今後の公開シンポジウム等の開催予定についてもウェブページに掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。

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