会員、連携会員、協力学術研究団体 各位
日本学術会議事務局
平素より大変お世話になっております。
2023年11月27日、第358回幹事会を開催するとともに、記者会見を行いました。今回の幹事会では、各種委員会・分科会の委員等について決定しました。
記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、会長としての抱負や有識者懇談会の状況等についてご説明いたしました。
幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載しております。
本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
まず、11月2日、もう1か月前くらいになりますけれども、「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」でも申し述べましたけれども、今期の日本学術会議の活動に当たって会長としての抱負を4点、皆様にお話したいと思います。
第1は、従来の各学術分野ベースのボトムアップの助言機能に加え、分野横断的かつ課題解決型の助言機能の強化とともに、タイムリー、スピーディな意思の表出に向けての助言機能の強化であります。
第2は、海外の科学者からなる国際アドバイザリーボード、これは仮称ですけれども、の設立でございます。日本学術会議の活動や世界の学術の課題等について意見交換を行い、活動や運営に生かし、日本の学術のビジビリティーの向上にもつなげていきたいというふうに考えております。
第3は、会員、連携会員を媒介とした産業界を始めとする社会の多様な団体とのコミュニケーションの推進であります。社会課題はもちろんのこと、企業の研究力の強化についても議論したいというふうに考えています。
第4は、市民とのコミュニケーションの促進と地方の活性化でございます。
今後、こうした活動について、具体的に取組を進めていく所存でございます。
続きまして、「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」についてですけれども、有識者懇談会は11月に入って3回、先ほどの11月2日も含めて3回、開催されております。全体としては5回目、私としては2回目の、11月9日に開催された第5回懇談会においては、「法人化の場合の基本的な考え方」というのが内閣府から提示されたところであります。私(光石会長)からは、法人化ありきではなく、日本学術会議が果たす役割について議論いただきたいということ、それから、法人化イコール独立性・自律性と考える方も多いかもしれませんが、全くそのようなことはないということを懇談会の場でも繰り返し申し上げてきているところです。各回の資料及び議事録については、内閣府のHPをご覧いただければと思いますが、11月の第6回についてはまだ議事録は出てないところかと思います。これが有識者懇談会についてでございます。
あと、第25-26期会員の補欠として、広田照幸(ひろた てるゆき)会員が11月2日付で任命されましたので、報告をしたいと思います。
今後の公開シンポジウム等の開催予定について、資料としてお配りしておりますので御覧いただければと思います。
私(光石会長)からの冒頭の報告は、以上です。よろしくお願いいたします。