昔の地震の震度やマグニチュード(M)はどのようにして決めているのですか?
計測器が無かった時代には、被害の様子を調べ、その大きさからまず、震度を評価します。
例えば、木造家屋の全壊率と震度の関係や、墓石の転倒具合と震度の関係などを用いて、被害から震度を推定するわけです。そして、地盤の揺れやすさなども考慮して、被害の大きいところの真ん中を震源とします。その後、震度分布から震度4、5、6の広がりの半径や面積を求めます。最近の地震で、それらの値とMの関係式がつくられていますので、それを使ってMを決めます。ただし、海域の地震では揺れた範囲が海にかかりますので、震度分布がうまく決まりません。そんな時には、震度に加えて津波の高さを使ってMを決めることもあります。
いずれの場合でも最近の地震でMが評価されている地震の震度分布や津波の波高分布と比較する作業により、精度の向上が計られています。(T、S)