「地震学夏の学校」は、主として学部生や大学院生が地震学および関連分野の第一線で活躍する研究者の講演の聴講、参加者からの研究発表を通して、議論・交流を深める場です。
本来であれば合宿形式にて開催し、活発な議論・交流を行いたいところではありますが、新型コロナウイルス感染症の状況が不透明であることから、2021年度についてはオンライン(Zoomなど)にて実施します。
今年のテーマは「沈み込み帯地震学 A to Z」を考えております。
海洋プレートの沈み込みにともない地球表面から地球深部に運び込まれる流体は、島弧下の地下不均質構造の発達、島弧火山の形成、スラブ内の地震活動などの現象と関連すると考えられています。
また、海洋プレートの沈み込みによりプレート境界や地殻内にひずみが蓄積し、そのひずみが解放されることで地震が発生し、強震動と津波により人間社会に甚大な被害を及ぼします。
2021年の夏の学校では、海洋プレートの沈み込みを発端とした地球内部のダイナミクスから地震・火山といった表層現象へいたる一連の過程への地震学的アプローチを主に学び、議論する場にしたいと考えています。
武村 俊介(委員長:東大地震研),悪原 岳,大谷 真紀子,竹尾 明子,森重 学(東大地震研),安藤 亮輔(東大理)
講師(敬称略) | 講演テーマ(仮題) |
---|---|
岩森 光 (東京大学地震研究所・教授) |
沈み込み帯と地球のダイナミクス |
中島 淳一 (東京工業大学・教授) |
地震波で視るプレート沈み込み帯 |
行竹 洋平 (東京大学地震研究所・准教授) |
地震観測から探る火山像 |
野田 朱美 (気象研究所・研究官) |
測地観測に基づいたプレート境界地震発生サイクルと予測モデル構築 |
古村 孝志 (東京大学地震研究所・教授) |
沈み込み帯で起きる地震・津波と波動現象 |
主たる対象は固体地球物理学を専攻する学部生および大学院生ですが、ポストドクターなどの若手研究者の方にもご参加頂けます。
なお、地震学会会員以外の方もご参加ください。
50名
無料
2021年9月6日(月)~8日(水)
各日10時~17時頃を予定しています。
Zoomなどを利用して、参加者による研究発表の時間を取ります。
参加人数次第ですが、学会発表のようなきっちりした形でなく、リラックスした雰囲気の中で、ざっくばらんに議論しましょう。
発表内容は、この夏の学校のテーマに直接関わらない内容でも結構です。
完成した研究ではないが、他の人の意見を聞いて今後の方向を探ってみたい、という途中報告やアイディア(研究計画)も歓迎します。
参加に必要となるネットワーク接続環境は各自で用意をお願いします。
本夏の学校の録画はご遠慮くださるようお願いいたします。
★申し込み受付を終了いたしました。(8月2日更新)
以下の内容を本文に書いて、メールで地震学会事務局(ssj-summer@tokyo.email.ne.jp)までお申し込みください。
例年、9月は研究集会、学会、巡検などの多数のイベントがあり、全日程の参加が難しいなどある場合は、「その他」にお書きください。
可能な範囲で対応します。
参加申込は2021年7月31日までとなります。定員に達した場合は、その段階で募集を打ち切る可能性があります。
応募方法など、「夏の学校」に関する詳細な情報は、このページや次号のニュースレター等でお報せします。
最新情報はこのページで随時お知らせします。