「地震学夏の学校」は主として学部学生や大学院生が地球科学関連分野の第一線で研究している研究者の講演を聴くセミナーです。例年、合宿形式で行っていますが、今年度は新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、オンラインで実施します。
今年のテーマは、「ビッグデータが拓く新たな地震学への挑戦」です。Hi-netなどの充実した陸の地震観測網に加えて、海底地震観測網や光ケーブルそのものをセンサーとしたDASといった新たな観測施設の整備や観測技術の開発により、近年我々が得られるデータはますます量的・質的に進化しています。同時に、ディープラーニングをはじめとするAI、機械学習の急速な発展・普及に伴い、地震学においてもビッグデータを対象とした解析手法への関心が更に高まっています。今回の「夏の学校」では、そのような背景のもと、観測技術と解析手法の両面から、地震学におけるビッグデータのこれまでとこれからについて、学習したり議論したりできる場にしたいと思っています。
今回の「夏の学校」では、最先端の講義に加えて、参加者による研究発表(希望者のみ)や少人数のグループに分かれての交流企画など、講師や参加者同士が交流できるオンラインならではの企画を計画しています。実行臨時委員会一同、例年とは異なる特別な「夏の学校」の開催に向けて、準備を進めています。どうぞお楽しみに。
※ニュースレター(第73巻 第NL1号)において、第1報として日程を公開しましたが、大学院入試スケジュールとの兼ね合いから、日程を変更していますのでご注意ください。
内出 崇彦(委員長;産総研),伊尾木 圭衣・落 唯史・矢部 優(産総研),小木曽 仁・小寺 祐貴・溜渕 功史・永田 広平(気象研),大谷 真紀子(東大地震研)
講師 | 講演テーマ |
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小原 一成 先生 (東京大学地震研究所) |
地震観測の発達とSeismologyの発展 ~あらゆる地球振動現象の解明を目指して~ |
金 亜伊 先生 (横浜市立大学) |
市民参加型地震計ネットワークの構築にむけて ~機械学習を用いたアプリケーションの紹介~ |
高橋 成実 先生 (防災科学技術研究所) |
海域観測網の特性を生かした利用の手引き |
仲田 理映 先生 (東京大学地震研究所) |
海域における制御地震探査による構造推定 |
西村 太志 先生 (東北大学) |
光ファイバーケーブルとDASを用いた超高密度地震観測 |
主たる対象は地球科学を専攻する学部生および大学院生です。
現在地球科学を専攻していなくても、地震学に興味のある大学生も歓迎します。
30名
無料
9/8(火)~9/10(木)
各日10時~17時頃を予定しています。
参加者の中で希望される方に研究発表をしていただく時間を取ります。いまどのような研究を行っているのか、あるいは地震学のどんなところに興味や関心を持っているのか、といったことを発表していただこうと考えています。地震学への興味・関心は本学校のテーマと関連していなくても結構です。
研究発表は学会のようにきっちりした形ではなくてもかまいません。完成した研究ではないが多くの人の意見を聞いて今後の方向を探ってみたい、という途中報告も歓迎します。
なお、発表形式はweb会議システムの画面共有を利用した口頭発表を予定しています。
参加者を少人数のグループに分けて議論し交流を深めてもらう企画を計画しています。
参加に必要となるネットワーク接続環境等は各自で用意をお願いします。
本夏の学校の録画はご遠慮くださるようお願いします。
★申し込み受付を終了いたしました。(8月6日更新)
以下の内容を本文に書いてメールで地震学会事務局までお申し込みください。
ご記入いただいた個人情報は地震学夏の学校の事務にのみ使用致します。
ssj-summer@tokyo.email.ne.jp
8月6日(木)12時
(定員に達した場合はその時点で締め切らせていただきます)
「夏の学校」に関する詳細な情報は、メールニュースやこのページで随時お報せします。