• トップページ
  • NEWS & TOPICS
  • 日本学術会議第184回総会及び記者会見に関するご報告

日本学術会議第184回総会及び記者会見に関するご報告News & Topics


日本学術会議事務局

2022年4月18日及び19日、日本学術会議第184回総会を開催しました。
先般は「第26期日本学術会議会員候補者の選考方針(原案)」につきまして、ご意見をお寄せいただきありがとうございました。
いただいたご意見を踏まえ選考委員会において検討を深め、選考方針(原案)を修正して総会に諮りましたところ、以下URLのとおり決定いたしましたので、ご報告いたします。
総会ではこのほか、日本学術会議会員任命問題や、研究力強化、オープンサイエンス、未来の学術振興構想、分科会活動に関する討議を行いました。

また、総会終了後、記者会見を行い、梶田隆章会長の挨拶(下記のとおり)のほか、「第26期日本学術会議会員候補者の選考方針」、学術フォーラム・公開シンポジウム等の開催予定についてご説明いたしました。
総会資料、記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載しております。

記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶

昨日から本日までの2日間、第184回となる総会を開催しました。総会には、約170名の会員が学術会議講堂又はオンラインで参加しました。
審議はすべて公開で行いましたので、あらためての紹介は省略しますが、各議題について大変活発な議論が行われたことはお伝えしたいと思います。
本日は、その中で、特に重要な事項についてお話ししたいと思っています。

まず、会員任命問題については、これまでの経緯とともに、会員の信任のもとに選ばれた会長にとって、その解決を図ることが最大の責務であるという認識を示し、従来繰り返し表明してきた、基本的な考え方に即した取組を継続することを説明しました。

会員の皆様からは、お聞きいただいたとおり、執行部の苦労を多としつつ、このような任命拒否が今後の前例とならないよう問題の解決に取り組むこと、学協会や社会の注目も大きいこと、次期の会員改選に影響が及ばないように早期の解決を目指すこと、話し合いを通じて粘り強く交渉することが最も近道であることなどの御意見をいただいたところです。

また、他の議案の際ではありましたが、ISC(国際学術会議)が「科学における自由と責任委員会」において重要課題として、強い関心と懸念を持っていることが報告され、国際的なアカデミアからもこの任命拒否問題が注目されていることが明らかになっています。

総会で示される会員の意思こそが、会長が問題解決に向けて取り組む際の最大の力であることから、引き続きこれまでの考え方を堅持して粘り強い取り組みを進めることについて、総会の総意として賛同をいただくことについてご確認いただきました。

今後は、次回以降の官房長官との面談、対話の早期の実現に向けて努力するとともに、進捗状況については、適宜、会員・連携会員等に伝達することとし、必要な場合には、臨時総会を召集して対応について会員の意見をお聴きするつもりでおります。

また、今回の総会においては、「第26期日本学術会議会員候補者の選考方針」について、昨日の会員からの御意見を踏まえて一部修正の上、総会で会長一任を得た上で、先ほど開催した幹事会で決定いたしました。
選考方針の案の作成に当たっては、「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」の取組の一環として、説明責任を強化する観点から、会員のみならず、連携会員や学協会、外部有識者にも意見を聴いて、反映してまいりました。
今後は、この選考方針に基づいて、選考要領の策定を進めるなど、第26期改選に向けた取組を進めてまいります。

このほか、今回の総会では、連絡会議を始めとする各種活動報告、若手アカデミーの取り組み、外部評価、研究力強化やオープンサイエンスなどの内閣府からの審議依頼、未来の学術振興構想、分科会活動など、様々な課題について、会員による活発な討議が行われました。
いずれも日本学術会議として積極的かつ前向きに取り組むべき項目であり、今後の活動に反映してまいります。

学術会議としては、引き続き昨年4月に取りまとめた「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」の具体的な取組を着実に進めることなどにより、求められる役割を果たしてまいります。

なお、昨日の幹事会では、定例の案件のほか、各地区会議の代表6名の方に御出席いただき、今年度の事業計画について御報告いただき、幹事会として承認したので、あわせて御報告いたします。

ページ最上部へ