FAQ 3-5. 東海地震予知の科学的根拠(2015年9月修正)FAQ

質問

東海地震の予知が可能という科学的根拠を示してください。

回答

FAQ2-4 で示したように、地震の破壊核形成(プレスリップ=前兆すべり)にともなう地殻変動が地震の前兆現象としてはもっとも有望です。しかしながら、その規模は小さく、現在の観測技術では、M8クラスの地震のプレスリップ(M6前後の地震に相当するすべりと推定)による地殻変動が、観測網直下に起きないと検出が難しいと考えられています。

 このような条件を満たすためには、M8クラスの地震が発生するプレート境界が、観測点が多数ある陸の真下になければなりません。この条件を満たすのは、日本では東海地域のみであり、想定東海地震の予知が可能という科学的根拠です。(K)

補足1

上述のような認識に基づいて、東海地震予知の体制は2003年7月に改定されました。詳しくはなゐふる40号なゐふる40号(2003年11月号)をご覧下さい。

補足2

(1)古文書等で東海地震の過去の発生履歴がよくわかっていること、(2)「大規模地震対策特別措置法」によって、1978年以来日本でもっとも高密度な観測が東海地域で行われデータが蓄積していること、(3)想定東海地震の震源域の隣で起こった1944年東南海地震の前に、静岡県掛川で観測された異常地殻変動が上記のプレスリップで説明可能なことも、想定東海地震が予知可能という根拠です。(K)

補足3

プレスリップがなかったり、あったとしてもプレスリップの規模が小さかったり、プレスリップが観測網から離れた場所で起こる場合は、プレスリップによる地殻変動(およびそれに伴う現象)は検知できず、東海地震は予知できません。(K)

補足4

プレスリップに相当するゆっくりすべりによる地殻変動が生じても、地震発生にいたらない場合もありえます。このような場合に、地殻変動検出によって、地震予知情報を出したとするとそれは空振りになります。(K)

補足5

今後、海底における観測網が発達し研究が進めば、東海地震以外にも予知の可能性のある地震が出てくるかもしれません。

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