2019年度 強震動委員会議事録


第113回強震動委員会議事録

日時:2019年5月27日(月) 12:30~13:30
場所:幕張メッセ国際会議場 301A
出席者(敬称略):干場(委員長),岩田,植竹,香川,司,高井,長,津野,中原,畑山,前田,松島,三宅,宮腰,室谷,横井(以上委員)

資料

113-0 第113回強震動委員会議事次第,第112回強震動委員会議事録{畑山}
113-1 B班資料 {津野}
113-2 B班資料(強震動講習会の履歴一覧表){津野}
113-3 資料(C班){長}
113-4 「地震学会強震動委員会 2019年度」(班構成){干場}
113-5 NL新連載検討班報告{中原}
113-6 将来検討Gでの「班長に任せすぎにしないために」に関するメイルでの議論の途中経過{干場}

議題:

1.新任委員の紹介
 干場委員長から,今年度からの新任委員である前田委員と室谷委員の紹介があり,両委員から挨拶があった.

2.各調査班からの報告等
■調査班B
 資料113-1により,津野班長から,今年度の強震動講習会は地震動予測をテーマとして開催すること及び3つの講習題目(仮題)案(震源のモデル化、経験的・統計的グリーン関数法、地震動シミュレーション)が提案されるとともに,講習会開催のために必要となる作業及びそのタイムスケジュールの目安が示され,了承された.講師の案も提案されたが,今後調査班Bにおいてさらに検討することとなった.日程は,11月25日の週か12月2日の週で検討することとなった.

■調査班C
 資料113-3により,長班長から,昨年度第4回委員会(3月27日)の後に,委員会と同じく東京大学地震研究所において開催された第32回研究会(講師:岩崎貴哉氏)の開催報告(高井委員執筆)が学会ニュースレター(NL)7月号に「シンポジウム報告」として掲載予定であることが報告された.また,第35回研究会を今年9月に京都市で開催される日本地震学会秋季大会前日の9月15日の夕方に開催する方針とともに,講師候補案及び今後の作業及びそのタイムスケジュールが示され,了承された.当日,学会の「地震学を社会に伝える連絡会議」が主催する南海トラフの地震に関するシンポジウムが18時まで開催されることになったため,研究会は18時30分開始とすることになった.

■NL新連載検討班
 資料113-5により,中原班長から,今年度からNLへの新連載について中原班長,植竹委員,古村委員の3人の体制で検討を行うこととなったことが報告されるとともに,連載内容として,次の2案が示された.案1,強震観測の最新情報(1998年1月から2002年3月にNLで行った連載の更新).案2,特徴的な強震動記録の紹介.意見を交わした結果,新連載企画は案1とすることとなった.なお,外国の強震観測についても内容・情報を充実させてはどうか(リンクの紹介程度でもよい),強震観測網の紹介を行うなかで,その強震観測網によって取得された著名地震記録の紹介を行うなど案2の趣も採り入れた内容も考えられるのではないか,などの意見があった.

■単行本化検討チーム
 岩田委員から,2019年3月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化について,出版社との間で話し合われた今後必要となる作業内容、スケジュールに関する報告があった.出版社としては,来年のJpGU大会にあわせた出来を目標としたいとの意向とのことだった.必要となる作業は,連載記事25項目の整理,不足内容の洗い出し,必要に応じて不足内容の執筆または執筆依頼,既存内容の書き直し(図表の見直し,引用の見直し)など.出版社からは,教科書的な本にするのであれば数式があったほうがよいとの意見があったとのこと.

■将来計画検討チーム
 資料113-6により,干場委員長から,班長に任せすぎにしないためにはどのようにするべきかに関して将来計画検討チームにおいてメールにより行われている議論の途中経過が報告され,意見が交わされた.

3.学会内外からの報告
*干場委員長から,理事会の動向について報告があった.地方連絡員を学会の組織としてきちんと位置づけ,委嘱状を発行するようにしたこと,「地震学を社会に伝える連絡会議」が南海トラフの地震に関するシンポジウムを今回のJpGU大会で開催したこと及び今年の秋季大会において開催することなどが報告された.
*2021年3月15日~17日,ESG国際シンポジウム(於:京都市),Blind PredictionのアナウンスがシンポジウムのHPに掲載されており,現在参加者募集中,6月28日〆切り.

4.その他
 次回委員会は,7月中に都内で開催することとなった.

以上

注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.


第114回強震動委員会議事録

日時:2019年7月29日(月) 15:00~17:30
場所:東京大学地震研究所1号館3階事務会議室B
出席者(敬称略):干場(委員長),植竹,隈元,高井,長,津田,津野,中原,畑山,堀川,前田,松島,三宅,宮腰,室谷,盛川(以上委員)

資料

114-0114回強震動委員会議事次第,第113回強震動委員会議事録
114-1 B班打合せ資料
114-2 資料(C班)
114-3 NL新連載検討班報告
114-4 将来検討G 資料1
114-5 将来検討G 資料2

議題:

1.各調査班からの報告等
■調査班B
 資料114-1により,津野班長から,今年度の講習会は123日に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催すること,講習内容(テーマ,講習題目及び講師),共催の手続きの進め方及び今後の準備スケジュールについて説明があり,了承された.テーマは,前回の委員会で了承されたとおり「地震動予測」.司会は,今後武村委員に依頼する予定.「地震動シミュレーション」の講習を担当してもらう武村俊介講師から紹介される予定の地震動シミュレーション公開コード「OpenSWPC」は,SACGMTの使用が前提となっており,そのことについてあらかじめ受講者に周知しておいたほうがよいのではないかとの意見があった.

■調査班C
 資料114-2により,長班長から,今秋,京都市で開催される日本地震学会秋季大会の前日の9151830分から京都大学理学研究科6号館において第35回研究会を開催すること,酒井敏先生(京都大学総合人間学部)に「研究,楽しいですか?」と題する講演を依頼したことが報告された.また,例年1月下旬または2月上旬に開催している強震動委員会の終了後にも研究会を開催する方針が示され,了承された.研究会の演題・講師に関する提案があれば寄せられたいとの呼びかけが,委員に対してあった.また,資料114-2別紙2により,長班長から,調査班Cにおける今後の業務分担方針が紹介された.

■NL新連載検討班
 資料114-3により,中原班長から,学会ニュースレター(NL)への新連載「新・強震観測の最新情報」は来年早々に連載を開始し,各号2本程度の記事を掲載することを目指しているとの方針が示され,了承された.また,連載の目次案及び執筆者案が示され,意見交換が行われた.
 SUPREMEの紹介記事については,執筆適任者の紹介を防災科研に依頼してみることとなった.「震度情報ネットワーク」について,畑山幹事から消防庁から聴き取ったことがらについて報告があった.「建物のモニタリング MEMS」については,構造物のモニタリングという点では,建物以外にも橋梁など他の構造物のモニタリングも行われていること,新技術の点では,MEMS以外にも,IT技術,光ファイバーの活用事例が見られるとの指摘があった.これら2項目の内容については,今後さらに情報を収集し,引き続き検討することとなった.北海道開発局,国交省地方整備局,電中研,電力会社の発電施設,鉄道,高速道路における強震観測についても紹介記事を掲載してもよいのではないかとの意見があり,今後検討することとなった.海外における強震観測は,URL等の情報収集には取り組むものの,今回の連載では記事は掲載しないとの方針が確認された.

■単行本化検討チーム
 松島幹事から,20193月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化について,準備状況の報告があった.現在,全体構成検討中であり,今後,執筆者には追加執筆の協力を依頼する可能性があることが報告された.
 例えば,震源インバージョンに関する記事が連載になかったなど,震源に関する項目が十分ではないとの認識に至っているとのこと.また,被害に関する項目も欠けているとの認識もあるとのこと.要追加・削除項目に関する提案があれば寄せられたいとの呼びかけが,委員に対してあった.

■将来計画検討チーム
 資料114-4により,干場委員長から,班長に任せすぎにしないためにはどのようにするべきかに関して,チームにおいてメールにより行われた議論の集約結果が次のとおり報告された.(1)各班において業務引継書を整えること.(2)班内の業務分担等,班の運営は基本的に班長やその班の裁量によること.なお,班長が業務の割り振りをしやすいようにするため,業務分担,班の運営方法に関する過去の事例やアイデアを委員会内で共有できるようにすることが望ましいこと.(3)委員は班内のメールでの議論に参加するよう心掛けること.(4)時間的に余裕のある委員会会合時には,班ごとにface-to-faceのミーティングを行う時間を設けることが望ましいこと.(2)の業務分担,班の運営方法に関する過去の事例やアイデアの委員会内での共有については,委員会HPに委員限定のリンクを設けてはどうかとの提案があり,検討することとなった.
 また,資料114-5により,干場委員長から,今後の委員会の活動に関して,チームにおいてメールにより行われている意見交換の状況が紹介された.講習会と研究会の継続,「地震2」への総合報告,自治体震度計に関する調査,「なゐふる」での連載(被害と強震動の関係),報道関係者向けの講習会・勉強会,教員免許更新講習会その他出前講座的なもの,といったアイデアが出されているとのこと.

2.学会内外からの報告
干場委員長から,理事会の動向について報告があった.
*大会企画委員の前田委員から,秋季大会の発表申込結果が紹介された.約450件の発表申込があったとのこと.
107日~8日,地震工学研究発表会(関西大学千里山キャンパス).
1021日,日本地震工学会強震動評価のための深部地盤モデル化手法の最適化に関する研究委員会主催のシンポジウム(東京工業大学田町キャンパス).
1115日,地盤震動シンポジウム(建築会館),特別講演は纐纈一起氏.

3.その他
 次回委員会は,学会秋季大会期間中に大会会場において開催することとなった.委員会終了後,班ごとに分かれてミーティングを行った.

以上

注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.


115回強震動委員会議事録

日時:2019916日(月) 12:1513:00

場所:京都大学 吉田キャンパス 百周年時計台記念館会議室III

出席者(敬称略):干場(委員長),岩田,植竹,香川,司,高井,竹中,武村,長,津田,津野,中原,畑山,堀川,前田,松崎,松島,三宅,宮腰,室谷,横井(以上委員)

資料

115-0115回強震動委員会議事次第,第114回強震動委員会議事録
115-1 B班打合せ資料
115-2 資料(C班)
115-3 NL新連載検討班報告

議題:

1.各調査班からの報告等

調査班B

資料115-1により,津野班長から,123日に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催する講習会の開催要領が報告されるとともに,現在の準備状況及び今後の準備のスケジュールについての説明があった.定員を60人として101日から申込受付を開始する予定とのこと.テーマは,これまでの委員会で了承されたとおり「地震動予測」.司会は武村委員.講習題目及び講師は,震源のモデル化(岩田委員),経験的・統計的グリーン関数法による地震動計算(芝委員),差分法による地震動シミュレーションの基礎とOpenSWPCの活用例(東京大学・武村俊介氏).

学会ニュースレターNLに掲載してもらうための開催案内を学会情報誌編集委員会に提出したところ,当該委員会から,申込に当たって氏名,所属,住所,電話番号,電子メールアドレスの記入を求めていることについて,個人情報の使用目的を明記する必要があるのではないかとの指摘があったとのこと.これについては,学会全体に共通する事項なので,方針を事務局,理事会,監事において検討してもらうこととし,開催案内への個人情報の使用目的の明記は,来年度以降必要に応じて実施する方針との報告があった.

今年度の予算に計上されているテーブルタップを事務局で購入してもらう予定とのこと.

調査班C

資料115-2により,長班長から,915日に京都大学大学院理学研究科6号館で開催した第35回研究会(講師:京都大学総合人間学部・酒井敏氏,講演タイトル:「研究、楽しいですか?」)について,33人の聴講者があったことなどの結果報告があった.NLへの研究会の報告は,来年1月号に掲載するべく原稿を準備する予定とのこと.また,今年度中の次回の研究会は,次回強震動委員会にあわせて開催するとの方針が示され,了承された講演内容・講師については,調査班Cにおいて検討することとなった.次回研究会の講演内容,講師について提案があれば,調査班Cに限らず積極的にお寄せ願いたいとの呼びかけが,長班長からあった.

■NL新連載検討班

資料115-3により,中原班長から,NLへの新連載「新・強震観測の最新情報」につき,前回委員会における議論を踏まえた連載目次案及び執筆者案の修正案が示され,意見交換が行われた.津野委員から,候補の一つにあがった鉄道における強震観測については,JR東日本に原稿を執筆してもらえる可能性があるとの情報提供があった.畑山幹事から,自治体震度計による強震観測については,各都道府県における現状を正確に把握するのであれば,各都道府県への聴き取り等が必要な状況であるとの情報提供があった.

原稿については,NL新連載検討班により,校閲・校正を行うとの方針が確認された.

学会員ではない執筆者には謝金を支払うべきではないかと意見があり,干場委員長が次回理事会等において,学会の規約及び他委員会の状況を確認することとなった.

単行本化検討チーム

松島幹事から,20193月号で終了したNL連載記事「新・強震動地震学基礎講座」の単行本化について,準備状況の報告があった.現在,岩田委員とともに構成案を作成中であり,後日,委員会に諮る方針であるとのこと.

将来計画検討チーム

干場委員長から,前回委員会で提案のあった委員会HPに委員限定のリンクを設ける件(業務分担,班の運営方法に関する過去の事例やアイデアの委員会内での共有のため)については,関係する委員を交えて引き続き検討するとの説明があった.

2.学会内外からの報告

干場委員長から,理事会の動向について報告があった.前回委員会以降,理事会は開催されていない.次回以降の理事会では,各種申込を受ける際の個人情報使用目的の明記について検討が行われるとのこと.委員から理事会に対して,秋季大会を休日に開催することについての目的,理由,必要性とその効果をより明確に説明してほしいとの意見があった.

1056日,日本活断層学会2019年度秋季学術大会(東京大学地震研究所),6日に公開シンポジウム「技術革新がもたらす活断層研究の新たな展開」東京大学弥生講堂).

1021日,日本地震工学会強震動評価のための深部地盤モデル化手法の最適化に関する研究委員会主催「平成28年(2016年)熊本地震とESG研究」シンポジウム(東京工業大学田町キャンパス).

318日,第9回防災学術連携シンポジウム・日本学術会議公開シンポジウム「低頻度巨大災害を考える」(日本学術会議講堂).

3.その他

次回委員会は,2月または3月に都内で開催し,日程は後日調整することとなった.

以上


注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.


<参考>2019年度の班構成

委員長  干場

幹事   松島,畑山

調査班B  班長:津野
青井,大堀,隈元,芝,武村,久田,堀川,前田,盛川

調査班C  班長:長
香川,司,高井,津田,松崎,三宅,宮腰,室谷,横井

NL新連載検討班  班長:中原
植竹,古村

単行本化検討チーム
岩田,松島

将来計画検討チーム
干場,松島,畑山,岩田,香川,竹中,津野,長,中原


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