第93回強震動委員会議事録
日時:2014年5月2日(金) 13:00~14:00
場所:パシフィコ横浜421室
出席者(敬称略):香川(委員長),青井,植竹,大堀,纐纈,司,芝,竹中,津田,中原,畑山,久田,干場,堀川,松島,宮腰,山中(以上委員)
資料
93-0 第92回強震動委員会議事録
93-1 調査班A報告
93-2 B班資料
93-3 資料(C班)
議題:
1.各調査班からの報告等
■調査班A
資料93-1により,中原班長から,物理探査学会との共同提案により今回の日本地球惑星科学連合大会で設けられた特別セッション「微動探査の近年の発展」(コンビーナ:中原班長と物理探査学会・佐藤浩章氏)の概要が報告された.今年の12月に開催される第14回日本地震工学シンポジウム(於:幕張メッセ国際会議場)に提案していたオーガナイズドセッション「超巨大地震による強震動と震源過程」については,同趣旨の提案が他学会からもあったことから,これらが一本化されて採択されたことが報告された.一本化の結果,オーガナイザーは中原班長と港湾空港技研・野津厚氏となった.論文申込み受付開始は5月7日,締切りは8月8日.これに関連して,第14回日本地震工学シンポジウムでは,オーガナイズドセッションとして「活断層情報と強震動評価」(活断層学会提案),「拡散波動場の特性を活かした新しい地下構造探査手法」,「大地震から巨大都市をどう守るのか」が設けられるとの情報提供があった.来年の日本地球惑星科学連合大会に提案する特別セッション(提案の締切りは例年10月下旬)のテーマをA班において検討する方針が示された.
■調査班B
資料93-2により,津田班長から,今年の講習会を例年度どおり12月に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催する方針が示されるとともに,講習内容の候補案が示された.講習会は,12月11日に開催することとなった.講習内容については,引き続きB班で検討することとなった.経験的・統計的グリーン関数法の実習教材の候補として挙げられた香川委員長作成のExcelマクロを用いた実習プログラムは実務的な課題をこなすには半日の実習では時間が足りないとのこと.他に講習内容として,地震ハザード評価,微動探査(観測含む)という案も考えられるが,これらは時期的に先送りしたほうがよかろうとの認識に至った.
■調査班C
資料93-3により,宮腰班長から,今年度の研究会を今年11月に新潟市で開催される日本地震学会秋季大会前日の11月23日の夕方と例年1月下旬又は2月上旬に開催されている強震動委員会の際に開催する方針が示された.講演テーマ,講師については引き続きC班で検討することとなった.(株)篠塚研究所・中村孝明氏に確率論的地震動予測地図に代表される地震ハザードの評価結果のビジネス,政策決定における利活用のされ方について講演してもらうという案があがっている.日本地震学会秋季大会(新潟市)の研究会では,新潟大学危機管理室・田村圭子氏に講演を依頼してはどうかとの案が出た.
3.学会内外からの報告
香川委員長から,理事会等報告として次の報告があった.
*学会に「地震学を社会に伝える連絡会議」を設置することとなった.連絡会議は,ホームページ担当の専属委員2名,地震予知・予測問題担当の専属委員2名及び各委員会からリエゾン委員から構成される.今年度の強震動委員会からのリエゾン委員は香川委員長が担当することとした(次年度以降のリエゾン委員は今後検討することとなった).
*兵庫県南部地震20周年に関する行事を日本地震学会,日本地震工学会,日本活断層学会共催で行おうという動きがあり,日本地震学会としては「地震学を社会に伝える連絡会議」がその企画を担当することとなった.
*兵庫県南部地震20周年に関する行事は,11月以降の年度内に神戸市内で1日のシンポジウムを行うという案が有力.シンポジウムの聴衆としては当時を知らない若い世代の研究者という案,一般の人、又はその両者という3案あり.内容としては,兵庫県南部地震がその後に与えた影響として,観測網の充実,活断層の精力的調査,土木・建築分野における耐震基準の改正等に関するものを当時のことに詳しい方に講演してもらうというようなことが考えられている.
*11月に新潟市で開催される日本地震学会秋季大会では,理事会と大会企画委員会で新潟地震50周年,中越地震10周年に関する行事を企画しようという動きがある.
4.その他
*2011年東北地方太平洋沖地震による原子力発電所の事故を受けて,強震動委員会がとるべき態度,行動等のことが話題となった.纐纈委員からは,連合大会で開催されているセッション「海溝型巨大地震と原子力発電所」が強震動関係者とは無関係に提案されていること,またそのセッションを基にして学会モノグラフが刊行されようとしていることなどを挙げて,強震動委員会として原子力発電所と地震の問題により積極的に取り組む姿勢を示したほうがよいとの主旨の発言があった.これを受けて,香川委員長からは,件の学会モノグラフは,「海溝型巨大地震と原子力発電所」セッション講演者以外からの投稿を受け付けようとしているところであり,そのモノグラフに強震動委員会またはその関係者が投稿するということが具体的行動の一つとして考えられるのではないかとの提案があった.
*青井委員から,防災科学技術研究所ではK-NET,KiK-netの強震観測網の防災における利活用の実例を収集しているところであるとの情報提供があり,併せてそれへの協力の呼びかけがあった.
*次回委員会は,7月下旬又は8月上旬に開催することとなった.
以上
注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.
第94回強震動委員会議事録
日時:2014年8月7日(木) 16:00~18:00
場所:キャンパスイノベーションセンター東京 501号室
出席者(敬称略):香川(委員長),岩田,植竹,纐纈,津田,中原,畑山,干場,堀川,宮腰,盛川(以上委員)
資料
94-1 第93回強震動委員会議事録
94-2 調査班A報告
94-3 B班打合せ資料
94-4 資料(C班)
94-5 強震動委員会資料[香川]
議題:
1.各調査班からの報告等
■調査班A
資料94-2により,中原班長から,日本地球惑星科学連合大会において強震動委員会等からの提案により設けられた特別セッション「微動探査の近年の発展」(コンビーナ:中原班長と物理探査学会・佐藤浩章氏)の結果が報告された.また,今年の12月に開催される第14回日本地震工学シンポジウム(於:幕張メッセ国際会議場)では,強震動委員会等により提案していたオーガナイズドセッションが「超巨大地震による強震動と震源過程」(オーガナイザ:中原班長と港湾空港技研・野津厚氏)というタイトルで開催されること,現在A班において本オーガナイズドセッションにおける招待講演の依頼等の準備を進めていることが報告された.加えて,A班では来年の日本地球惑星科学連合大会に向けて,特別セッションを提案する準備を進めていることが報告された.提案の締切りは10月23日であり,これは次回強震動委員会開催の前となる見通し,提案する特別セッションのテーマは8月中には固める方針とのこと.他の学協会等の団体との共同提案を模索するのが望ましいとの考えで望んでいる.現在A班内では,長周期地震動に関するもの(気象庁が長周期地震動に関する情報発信を開始し,これを充実させようという動きがあることを勘案して),観測網の充実と研究の進展に関するもの等のアイデアが出ている.この他に,来年が1995年兵庫県南部地震から20年に当たる年であること等から内陸の活断層と強震動に関するセッションも考えられるのではないかとの意見があった.
■調査班B
資料94-3により,津田班長から,12月11日に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催する講習会について,講習会全体タイトル(仮題),講習題目(仮題),講師及び今後の準備スケジュールが示された.講習会全体タイトル,講習題目及び講習内容については,今後B班において講師とも調整しつつ詰めることとなった.講習会の案内文は8月中に固める方針とのこと.
■調査班C
資料94-4により,宮腰班長から,今秋新潟市で開催される日本地震学会秋季大会前日の11月23日18時30分から新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」において,第26回研究会を開催することが報告された.講師は新潟大学危機管理室・田村圭子教授,講演題目及び講演内容は調整中.また,来年1月下旬または2月上旬に予定される強震動委員会の終了後に第27回研究会を開催する計画が示された.第27回研究会の講師は,(株)篠塚研究所・中村孝明氏で,講演内容は地震リスクマネジメントに関するものとなる見通し.
3.学会内外からの報告
4.その他
以上
注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.
第95回強震動委員会議事録
日時:2014年11月25日(木) 12:25~13:15
場所:朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター 中会議室301
出席者(敬称略):香川(委員長),青井,岩田,植竹,大堀,司,竹中,武村,津田,中原,畑山,古村,干場,堀川,松島,宮腰,盛川,横井(以上委員)
資料
95-1 第94回強震動委員会議事録
95-2 調査班A報告
95-3 B班打合せ資料
95-4 資料(C班)
議題:
1.各調査班からの報告等
■調査班A
資料94-2により,中原班長から,12月に開催される第14回日本地震工学シンポジウム(於:幕張メッセ国際会議場)における強震動委員会等提案のオーガナイズドセッション「超巨大地震による強震動と震源過程」(オーガナイザ:中原班長と港湾空港技研・野津厚氏)の概要が報告された.加えて,来年の日本地球惑星科学連合の特別セッションの提案に向けて班内等で検討した結果,「兵庫県南部地震から20年:活断層と強震動に関する研究の進展」と題するセッション(コンビーナ:中原班長,堀川委員,産業技術総合研究所・丸山正氏)を強震動委員会と日本活断層学会共同で提案することとし,すでに申込みを済ませたことが報告された.招待講演者は年内に決める方針とのこと.招待講演者の推薦がある場合には,中原班長に連絡することとなった.
■調査班B
資料94-3により,津田班長から,12月11日の東京工業大学田町キャンパスにおける講習会の開催要領が報告されるとともに,受講者に配付された開催案内が紹介された.当日の準備等に協力するよう委員に対して呼びかけがあった.
■調査班C
資料94-4により,宮腰班長から,11月23日に新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」で開催された第26回研究会について,21人の参加者があったことなどの結果報告が会った.また,次回の研究会を2015年2月10日17時30分から東京大学地震研究所において,(株)篠塚研究所・中村孝明氏を講師として開催することが報告された.講演タイトル及び講演内容は講師に問い合わせ中とのこと.案内文を学会ニュースレター1月号に掲載してもらうよう準備を進めるとのこと.
3.学会内外からの報告
*香川委員長から,次の理事会等報告があった.
-今回の秋季大会では,学会におけるアウトリーチ活動を紹介するために,学会が展示ブースを出展してり,強震動委員会もパネルを1枚掲示している.これは「地震学を社会に伝える連絡会議」の活動の一環.
-1月24日に日本地震学会等主催で「地震被害の軽減に向けた研究者たちのメッセージ-阪神・淡路大震災20年:地震関連科学の到達点と新たな決意-」と題するシンポジウムが兵庫県私学会館(神戸市)で開催される.これに関連して,広報誌「なゐふる」が次号でちょうど100号を迎えることになることから,シンポジウムで配布してはどうかとの提案が委員からあった.
-学会3日目(11月26日)の昼休みの説明会では,雑誌「地震」とニュースレターの統合の他,若手育成事業として,今後「地震学夏の学校」を学会の事業としていくことが提案される.
-秋季大会の予稿集を電子化すること及び学会の表彰制度についてのアンケートが行われている.
-地震学会モノグラフ「教育を通じた地震災害軽減の現状と課題」と「日本の原子力発電と地球科学」は年度内に刊行される見通し.
*日本地震工学会論文集,特集号「東北地方太平洋沖地震の強震動記録と地盤震動特性(ESG)」への投稿論文を募集中.
*「物理探査」誌,特集号「2011年東北地方太平洋沖地震と物理探査(仮)」への投稿募集中.
*1/9,関西地震観測研究協議会地震防災フォーラム.
*名古屋大学減災館では,特別展示とギャラリートークを行っている.
4.その他
*11月22日に発生した長野県北部の地震について,強震動委員会関係者による調査活動等に関する情報交換があった.
*次回委員会は,2015年2月10日15時から東京大学地震研究所において開催することとなった.
以上
注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.
第96回強震動委員会議事録
日時:2015年2月10日(火) 15:00~17:00
場所:東京大学地震研究所1号館2階セミナー室
出席者(敬称略):香川(委員長),植竹,川崎,隈元,芝,竹中,武村,津田,中原,畑山,古村,干場,堀川,宮腰,盛川(以上委員)
資料
96-1 第95回強震動委員会議事録
96-2 調査班A報告
96-3 B班打合せ資料
96-4-1 資料(C班)
96-4-2 強震動委員会・研究会開催実績&予定(宮腰)
96-5 資料(香川)
議題:
1.各調査班からの報告等
■調査班A
資料96-2により,中原班長から,昨年12月の第14回日本地震工学シンポジウム(於:幕張メッセ国際会議場)で開催された強震動委員会等提案のオーガナイズドセッション「超巨大地震による強震動と震源過程」(オーガナイザ:中原班長と港湾空港技研・野津厚氏)の結果が報告された.現在,日本地震工学会論文集特集号への論文投稿受付中とのこと.続いて,今年の日本地球惑星科学連合大会に日本活断層学会と共同提案した特別セッション「兵庫県南部地震から20年:活断層と強震動に関する研究の進展」(コンビーナ:中原班長,堀川委員,産業技術総合研究所・丸山正氏)が採択されたこと及び招待講演の依頼状況が報告された.招待講演は,産総研・杉山雄一氏による「兵庫県南部地震以降の活断層研究の進展のレビュー」と京大防災研・関口春子氏による「兵庫県南部地震以降の内陸地震に対する強震動予測研究のレビュー」.
■調査班B
資料96-3により,津田班長から,12月11日に東京工業大学田町キャンパスにおいて開催された講習会の収支報告及びアンケートの結果が報告された.講習内容についてはおおむね満足との回答が大勢だった.日本活断層学会からの受講者が1名と少なかったことから,次回以降の講習会のテーマを検討する際は,日本活断層学会の会員の興味も惹くようなものを考えてはどうかとの意見があった.
■調査班C
資料96-4により,宮腰班長から,今回の委員会の後に第27回研究会が開催されることが報告された.また,来年度も引き続き研究会を2回開催することが提案された.研究会で講演してもらう内容についての意見交換があった.E-Defense,強震動パルスが構造物に与える影響,医療,地震火災などがキーワードとしてあがった.
2.来年度の活動計画について
資料96-5により,香川委員長から1月20日に理事会に対して申請した来年度予算案が報告されるとともに,今後理事会に提出することとなっている今年度の事業報告の案と来年度の事業計画の案が示された.今年度事業報告案と来年度事業計画案については,一部字句の訂正を行い了承された.来年度以降の新規活動内容について香川委員長から,ニュースレターでの新連載,「なゐふる」での新連載,原子力発電に関連した取り組み等が考えられるとの考えが示され,これらについては引き続き検討することとなった.来年度の4回目の委員会は100回目に当たることとなることから,記念する企画をとりあえず調査班C,香川委員長及び竹中幹事で検討することとなった.来年度,地震学を社会に伝える連絡会議には,香川委員長に加えて,竹中幹事が強震動委員会リエゾンとして出席することとなった.香川委員長から,来年度は新規活動の検討,委員公募等に留意して活動を進めていく必要があるとの認識が示された.
3.学会内外からの報告
*香川委員長から次の理事会等報告があった.
*委員から次の情報提供があった.
4.その他
*次回委員会は,日本地球惑星科学連合大会期間中に会場で開催することとなった.
以上
注)日本地震学会ニュースレターには,イタリック体の部分を省略して掲載しています.