強震動委員会議事録



日本地震学会・強震動委員会 議事録 (1996年度第5回)

日時  1997年2月3日(月) 14:00ー19:00
場所  東京大学地震研究所 第2会議室
出席者 天池文男、飯田昌弘、入倉孝次郎、岩田知孝、香川敬生、
    川瀬博、工藤一嘉、纐纈一起、澤田純男、武村雅之、
    藤原広行、山中浩明(以上委員)、青井真、植竹富一、佐藤俊明、
    末富岩雄、久田嘉章、村井芳夫(以上オブザーバー)。
資料  (1)第4回委員会議事録(飯田より提出)
    (2)将来検討委員会の最近の動き(飯田より提出)
    (3)広報委員会関係資料(武村より提出)
    (4)日本地震工学シンポジウム関係資料(天池より資料)
    (5)地震調査研究センタービデオ制作の進捗状況(山中より提出)
    (6)強震観測のあり方についての議論に基づいた、強震観測に
       関する冊子の作成について(藤原より提出)
    (7)地方自治体アンケート調査と強震観測に関する冊子に
       ついて(久田より提出)
    (8)朝日新聞1月18日付の記事「縦割り・司令塔欠く
       観測網作り」(久田より提出)
    (9)建築防災96年12月号「最近のネットワークについて
       ・阪神大震災以降の動向(翠川三郎)」(久田より提出)
    (10)SEISMO97年創刊号「平成9年度地震調査研究
        関係予算案固まる」(久田より提出)
    (11)東京都災害情報システム検討会(平成7年度)
        報告書からの資料(久田より提出)
    (12)強震動地震学基礎講座連載にあたって(山中より提出)
    (13)強震動委員会調査班3の活動経緯(香川より提出)
    (14)強震動予測手法について(香川より提出)
    (15)緊急時の対応について(関田・村井より提出)
    (16)地震調査推進本部の基盤観測(強震動関係のみ)の計画と
        進行状況について(工藤より提出)
    
議事内容

(1)第4回委員会議事録
   前回の議事録の確認が行なわれ承認された。

(2)強震動関連の動きの報告
   今回は以下の5件の報告があった。
 (A)飯田より、「将来検討委員会の最近の動き」という資料ともとに、
   最近の動き(学会の社団法人化の合意・地震調査研究推進本部の
   委員会で決められた計画に対する対応に関する議論・2000年に
   日本で開催予定のWPGMに関する議論・学会大会の予稿審査の
   採択のガイドラインの適用)が説明された。
 (B)武村より、「広報委員会関係資料」をもとに、広報委員会の活動
   (広報紙・ホームページ・兵庫県芦屋高等学校のホームページの
   支援・マスコミとの懇談会)の説明がなされた。また、広報紙において、
   強震動委員会担当のコラムの連載が開始される旨の説明がなされた。
   執筆者名の肩書きは強震動委員会とすることになった。
 (C)工藤より、1月29日に地震学会で開催された「地震調査研究推進本部の
   基盤観測に関する集会」の説明がなされた。現在進められている基盤
   観測網について、観測網の建設、運営、データ公開等を担当する機関が
   明確になっていない現状に関し、地震学会として危惧を抱いており、
   「経験と実績がある機関が受け皿になるべきだ」等の内容で、要望書を
   出す方向であると報告がなされた。
 (D)天池より、「地震工学シンポジウム関係資料」をもとに、
   1998年開催の第10回日本地震工学シンポジウムの準備に関する
   現在の状況が報告された。日本建築学会が幹事学会で、運営方針
   (英語セッションの推進、開催時期の検討、論文集の形態、査読の方法、
   発表の方法)に関する説明がなされた。査読の是非、簡素化等に関する
   意見が出され、纐纈委員(シンポジウム・地震学会幹事)にこれらの意見を
   要望として提案していただくことになった。
 (E)山中より、「地震調査研究センタービデオ制作の進捗状況」
   という資料をもとに、現在、シナリオ第2稿、CG画面の案に
   ついての検討をおこなっており、3月上旬完成予定であることが
   説明された。強震動委員会は、「ビデオの監修」という立場で参加する旨、
   地震学会理事会の承認をいただくことになった。

(3)活動内容
   第2回の委員会において、下記の4つの調査班を設置して、
   活動内容(何をやるべきか、どのようにまとめるか)を検討することに
   なった。現在の各調査班のメンバーは以下のようである。
   調査班1=強震動観測や強震動プロジェクトの現状把握:久田(班長)、
        青井、工藤。
   調査班2=強震動の研究成果の普及:山中(班長)、岩田、大堀。
   調査班3=強震動の研究成果の設計基準への反映:香川 (班長)、天池、
        泉谷、植竹、川瀬、澤田。
   調査班4=大地震緊急時の対応:関田(班長)、岩田、纐纈、笹谷。  

   前回に引き続き、活動内容に関する具体的な議論を行なった。
(A)調査班1の班長である委員の藤原は、長期海外出張のため、久田に
   調査班1の班長を、青井に委員と調査班1の担当をお願いすることに
   なった。
   調査班1の工藤より、「地震調査推進本部の基盤観測(強震動
   関係のみ)の計画と進行状況について」という資料をもとに、
   基盤的調査観測(計画)の概要、強震動の観測、基盤的調査観測を
   目指した調査観測、に関する報告がなされた。強震動の観測に関しては、
   地表にも強震計を設置する方向であることが説明された。
   藤原・久田より、「強震観測のあり方についての議論に基づいた、
   強震観測に関する冊子の作成について」、「地方自治体アンケート調査と
   強震観測に関する冊子について」という資料をもとに、これらの
   必要性を問う提案がなされた。多くの意見が出されたが、必要だと
   いう意見のほうが多く、今後も議論を続けることになった。
   主な論点は、消防庁の震度計・強震計設置状況に関する自治体アンケート
   調査が4月頃に出されること、地方自治体とのかかわり方や地方自治体の
   メリットを考える必要があること、震度情報の長所短所と強震動波形の
   必要性を明確にすること、等であった。
   久田より、「朝日新聞1月18日付の記事(縦割り・司令塔欠く
   観測網作り)」、「建築防災96年12月号(最近のネットワークに
   ついて・阪神大震災以降の動向)(翠川三郎)」、「SEISMO97年
   創刊号(平成9年度地震調査研究関係予算案固まる)」、「東京都災害情報
   システム検討会(平成7年度)報告書からの資料」、の説明がなされた。
   また、計測震度の正しい理解と震度計の設置点の地盤条件の把握の
   必要性が指摘された。
(B)調査班2の山中より、「強震動地震学基礎講座連載にあたって」と
   「強震動予測手法について」という資料をもとに、地震学会の
   ニュースレター3月号から基礎講座の連載を開始する旨が説明された。
   これに対し、最初に講座の全体計画を提示しないと意図を理解して
   もらえないという意見が出され、そのようにすることになった。
(C)調査班3の香川より、「強震動委員会調査班3の活動経緯」という
   資料をもとに、「未知の断層による強震動を予測する場合の手法と、
   その限界についてのレビュー」、「設計、地震防災で現状行われて
   いる内容のレビュー」、「調査班3の活動方針についての検討項目」に
   関するこれまでのまとめが説明された。これを基礎にして総合報告と
   してまとめていくこと、各自がこれに関するレポートを書くこと、入力
   地震動とのかかわり方を議論していくこと、日本建築学会と土木学会の
   動向を調べること、で概ね合意を得た。
(D)調査班4の村井より、「緊急時の対応について」という資料をもとに、
   前回に提示された案を部分修正したことが説明された。「緊急時の連絡網
   作成」については必要性が認められた。「地震に対する解説等、外部への
   発表」については、こちらのペースで行うことを前提として、前向きに
   検討することになった。この点については学会全体との関わりも強いため、
   将来検討委員会や広報委員会に、こちらの検討状況を報告し、意見を
   頂きながら議論を進めてゆく事になった。

*班長の連絡先(略)
 
(4)次回開催
   1997年度第1回強震動委員会
   日時: 1997年4月7日(月) 14:00ー17:00
   場所: 東京大学地震研究所 第2会議室(2F)
   どうぞご参加くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

*委員長と幹事の連絡先(略)


日本地震学会・強震動委員会 議事録 (1996年度第4回)

日時  1996年12月2日(月) 14:00ー18:00
場所  東京大学地震研究所 第2会議室
出席者 飯田昌弘、泉谷恭男、入倉孝次郎、香川敬生、工藤一嘉、
    纐纈一起、関田康雄、武村雅之、藤原広行(以上委員)、青井真、
    植竹富一、大堀道広、佐藤俊明、芝良昭、辻村達哉、
    萩尾堅治、久田嘉章、横井俊明(以上オブザーバー)。
資料  (1)第3回委員会議事録(飯田より提出)
    (2)将来検討委員会について・地震工学シンポジウムに
       ついて(飯田より提出)
    (3)広報委員会・広報紙(武村より提出)
    (4)地震調査研究推進本部の活動状況について・地震防災
       対策特別措置法(久田より提出)
    (5)著書「日本を地震から守る(原田昇左右著・山海堂)」の
       紹介資料(久田より提出)
    (6)防災科学技術研究所・強震観測資料(藤原より提出)
    (7)地震調査研究センタービデオ制作のアドバイスについて・
       強震動地震学基礎講座について(山中・大堀より提出)
    (8)強震動委員会調査班3の活動経緯(香川より提出)
    (9)緊急時の対応について(関田より提出)
    (10)平成8年度京都大学防災研究所研究集会「兵庫県南部
        地震の強震動は全てわかったのか?」のご案内
        (入倉より提出)
    (11)地震調査研究推進本部の陸域における強震計による
        観測・今後の調査観測結果の流通の在り方について
        (工藤より提出)
    (12)東京大学地震研究所地震地殻変動観測センター・
        強震観測室観測点一覧(工藤より提出)
    
議事内容

(1)第3回委員会議事録
   前回の議事録の確認が行なわれ承認された。

(2)強震動関連の動きの報告
   今回は以下の7件の報告があった。
 (A)飯田より、「将来検討委員会について」という資料ともとに、将来
   検討委員会のこれまでの活動(委員会の新設と社団法人化の推進)と
   最近の動き(広報・マスコミに関する議論)が説明された。
 (B)武村より、「広報委員会・広報紙について」という資料をもとに、
   広報委員会の活動(ホームページ・広報紙・マスコミ関係者との懇談)
   の説明がなされた。武村に広報紙の担当をしていただき、強震動
   委員会担当のコラムの内容や運営等に関する意見があれば、
   武村に送ることになった。
 (C)工藤より、「地震調査研究推進本部の陸域における強震計による
   観測・今後の調査観測結果の流通の在り方について」という資料を
   もとに、地震計の配置、地表での観測の追加、地震計の種類等について
   説明がなされた。
 (D)飯田より、「地震工学シンポジウムについて」という資料をもとに、
   1998年開催の第10回日本地震工学シンポジウムにおける
   日本地震学会からの運営委員を、天池と纐纈に担当していただく
   ことが報告された。
 (E)大堀より、「地震調査研究センタービデオ制作のアドバイスについて」
   という資料をもとに、内容は「日本の地震防災シリーズ(仮)」の
   中の強震動と強震観測の部分であること、調査班2でこの件を担当し、
   調査班2のメンバーの大堀、山中と、飯田・武村・久田の5人で
   対応することになったことが説明された。
 (F)武村より、来年1月に神戸で開催される予定の「シンポジウム
   <地震早期検知・被害予測システムの現状と将来>」に関して、
   神戸大学の石橋氏から、実施を見送るとの連絡があったことが
   報告された。
 (G)入倉より、「平成8年度京都大学防災研究所研究集会「兵庫県南部
   地震の強震動は全てわかったのか?」のご案内」という資料をもとに、
   研究集会の日程は来年1月24日、25日に、場所は東京に変更
   されたことが説明された。

(3)活動内容
   前々回(第2回)の委員会において、下記の4つの調査班を設置して、
   活動内容(何をやるべきか、どのようにまとめるか)を検討することに
   なった。また、各調査班のメンバー(仮)を以下のように定めた。
   調査班1=強震動観測や強震動プロジェクトの現状把握:藤原(班長)、
        工藤、久田。
   調査班2=強震動の研究成果の普及:山中(班長)、岩田、大堀。
   調査班3=強震動の研究成果の設計基準への反映:香川 (班長)、天池、
        泉谷、植竹、川瀬、澤田。
   調査班4=大地震緊急時の対応:関田(班長)、岩田、纐纈、笹谷。  

   前回に引き続き、活動内容に関する具体的な議論を行なった。
(A)調査班1から、前回、「関連各機関の状況の報告」と「地方自治体の
   震度計ネットの運用形態についてのアンケート調査の実施」の提案が
   なされた。前者については、防災科学技術研究所と東京大学地震研究所の
   資料が提出された。後者については、現在まとめられつつある、地震調査
   研究推進本部のワーキンググループの報告書ができあがるのを待って、
   検討することになっている。
   「地震調査研究推進本部の地震調査計画」には、強震動の項目が
   追加され、強震計が設置されつつあるが、研究予算がつくのは
   平成10年度以降になるとの報告がなされた。強震計によって
   得られる大量のデータを有効に活用するのに、解析のルーチン
   ワーク化や必要な研究課題について、自由に議論していこうと
   いうことになった。
   「著書「日本を地震から守る(原田昇左右著・山海堂)」の紹介資料」
   及び「地震調査研究推進本部の活動状況について・地震防災対策特別
   措置法」の説明がなされた。
(B)調査班2から、「ニュースレターに連載する強震動地震学講座」に
   関する方針や原稿作成の手順、項目に関する案が出され、概ね支持を
   得た。ただし、一項目当たり2ページ以内にという意見が多かった。
   記事を書く人を調査班2と幹事で選び、ニュースレター編集長の
   了解を得て、来年2月頃から連載を開始しようということになった。
(C)調査班3から、「未知の断層による強震動を予測する場合の手法と、
   その限界についてのレビュー」、「設計、地震防災で現状行われて
   いる内容のレビュー」、「今後の強震動委員会調査班3の活動」に
   関するまとめのレポートが提出された。これらの内容を基礎として、
   今後どのような活動をしていくかに関する具体的な意見を
   班長に送って、とりまとめていただくことになった。
(D)調査班4から、「緊急時の見解・声明の発表」と「緊急時の連絡」に
   関する案が出された。委員長等による記者会見等の必要性も含め、
   これらに対する具体的な意見を班長に送って、とりまとめていただく
   ことになった。

*班長の連絡先(略)
 
(4)次回開催
   1996年度第5回強震動委員会
   日時: 1997年2月3日(月) 14:00ー17:00
   場所: 東京大学地震研究所 第2会議室(2F)
   どうぞご参加くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

*委員長と幹事の連絡先(略)


日本地震学会・強震動委員会 議事録 (1996年度第3回)

日時  1996年10月2日(水) 14:00ー18:30
場所  東京大学地震研究所 第2会議室
出席者 天池文男、飯田昌弘、入倉孝次郎、岩田知孝、香川敬生、
    川瀬博、工藤一嘉、纐纈一起、武村雅之、藤原広行、
    山中浩明(以上委員)、青井真、佐藤俊明、芝良昭、萩尾堅治、
    久田嘉章、横井俊明(以上オブザーバー)。
資料  (1)第2回委員会議事録(飯田より提出)
    (2)調査班1(強震動観測や強震動プロジェクトの現状把握)
       の活動方針案(藤原より提出)
    (3)強震動委員会調査班2の活動について(山中より提出)
    (4)強震動委員会調査班3の活動経緯(香川より提出)
    (5)大地震緊急時の対応について(関田より提出)
    (6)日本地震学会広報委員会について(武村・飯田より提出)
    (7)シンポジウム<地震早期検知・被害予測システムの
       現状と将来>(武村・飯田より提出)
    (8)京都大学防災研究所共同利用研・特定研究集会のお知らせ
       (入倉・岩田より提出)
    (9)信濃毎日新聞・9月23日付の記事「理学・工学」
       (武村より提出)
    (10)第22回地震工学研究発表会講演概要・(75)地震
        断層のすべり変位量の空間分布の検討(香川より提出)
    (11)既存の観測施設に着眼した基盤的調査観測網構築の
        留意点(工藤より提出)
    
議事内容

(1)第2回委員会議事録
   前回の議事録の確認が行なわれ承認された。前回の委員会で
   検討することになった、幹事・委員・オブザーバーという
   名称については、そのままとすることにした。

(2)強震動関連の動きの報告
   今回は以下の8件の報告があった。
 (A)武村より、「日本地震学会広報委員会について」という資料をもとに、
   広報委員会(仮称)の説明がなされた。強震動委員会からの代表として、
   武村が広報委員になったことが報告された。
 (B)武村より、地震予知振興会の地震調査研究センターから、地震防災に
   関するビデオ作成のアドバイザーを必要としているという説明が
   なされた。調査班2の班長である山中に、この件を担当していただく
   ことになった。
 (C)佐藤(大会・企画委員会委員)より、何か企画があれば、半年以上前に、
   大会・企画委員会に知らせてほしいとの説明がなされた。
 (D)武村より、「シンポジウム<地震早期検知・被害予測システムの
   現状と将来>」という資料をもとに、神戸大学の石橋氏から、
   来年1月に神戸で開催されるシンポジウムに、強震動委員会への、
   共催のような形での協力の依頼があったことが説明された。
   強震動委員会としては、主催者である神戸大学都市安全研究センターの
   お手伝いという形で、必要に応じて講演者の選定などで協力することを
   合意し、その旨を石橋氏に伝え、学会の理事会に報告することになった。
 (E)岩田より、「京都大学防災研究所共同利用研・特定研究集会の
   お知らせ」という資料をもとに、来年1月23日、24日に
   「兵庫県南部地震の強震動は全てわかったのか?」というテーマで
   研究集会が開催され、研究発表者を募集しているとの説明がなされた。
 (F)工藤より、「既存の観測施設に着眼した基盤的調査観測網構築の
   留意点」という資料をもとに、基盤的調査観測網に関する説明が
   なされた。強震計に関する要望があれば、すぐにいただきたいとの
   ことであった。
 (G)工藤より、日本地震学会を含む5学会で、阪神大震災の調査
   報告書に関する費用を、科学技術庁に申請するとの説明がなされた。
   強震動委員会は、これを支持することになった。
 (H)工藤より、ESGのシンポジウムが計画されていることが説明された。
   強震動委員会は、これを協力・支持することになった。

(3)活動内容
   前回の委員会において、下記の4つの調査班を設置して、
   活動内容(何をやるべきか、どのようにまとめるか)を検討し、案を
   まとめていただくことになった。また、各調査班のメンバー(仮)を
   以下のように定めた。
   調査班1=強震動観測や強震動プロジェクトの現状把握:藤原(班長)、
        工藤、久田。
   調査班2=強震動の研究成果の普及:山中(班長)、岩田、大堀。
   調査班3=強震動の研究成果の設計基準への反映:香川 (班長)、天池、
        泉谷、植竹、川瀬、澤田。
   調査班4=大地震緊急時の対応:関田(班長)、岩田、纐纈、笹谷。  

   今回は活動内容案に基づいて議論を行なった。
(A)調査班1から、「関連各機関の状況の報告」と「地方自治体の
   震度計ネットの運用形態についてのアンケート調査の実施」の提案が
   なされた。前者は支持されるとともに、後者に対しては多くの意見が出され、  
   <1>現在まとめられつつある、地震調査研究推進本部のワーキング
      グループの報告書をまず検討する、
   <2>地震調査研究推進本部や消防庁に、地震観測に関する要望書を
      提出する、
   <3>地方自治体に、上記のアンケート調査を実施するとともに、
      地震観測に関する要望書を提出する、
   <4>それ以外に、我々でやるべきがあれば実施する、
   ということになった。これらに関する具体案を、班長に送って、
   とりまとめていただくことになった。
(B)調査班2から、まず、「ニュースレターでのコラムや解説記事の
   連載」といった、学会内での活動を開始したいとの提案がなされ、
   支持を得た。項目や記事の作成方法について検討を行ない、
   ニュースレターにおける連載を開始したいとの説明がなされた。
(C)調査班3から、「設計や地震防災における現状と問題点の把握」、
   「強震動の予測手法とその限界の整理」、「それらについての
   レポートの作成」の提案がなされた。これに対して、多くの意見が
   出され、「強震動の予測手法とその限界の整理」を軸にして、
   提案のような形をとるのがよいのではないか、ということになった。
   具体的な資料を班長に送って、とりまとめていただくことになった。
(D)調査班4から、「見解・声明の発表」、「現地調査に関する情報
   センターの設置」の提案がなされた。これらの提案に加えて、
   <1>即時対応体制の構築、
   <2>緊急時の連絡網の設置、
   <3>広報委員会の活用、
   などの意見が出され、具体的な意見を班長に送って、とりまとめて
   いただくことになった。

*班長の連絡先(略)
 
(4)次回開催
   1996年度第4回強震動委員会
   日時: 1996年12月2日(月) 14:00ー17:00
   場所: 東京大学地震研究所 第2会議室(2F)
   どうぞご参加くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

*委員長と幹事の連絡先(略)


日本地震学会・強震動委員会 議事録 (1996年度第2回)

日時  1996年7月31日(水) 14:00ー17:30
場所  東京大学地震研究所 第2会議室
出席者 天池文男、飯田昌弘、泉谷恭男、入倉孝次郎、岩田知孝、
    香川敬生、川瀬博、工藤一嘉、澤田純男、関田康雄、
    武村雅之、山中浩明(以上委員)、植竹富一、大堀道広、佐藤俊明、
    末富岩雄、瀬尾和大、萩尾堅治、原田隆典、久田嘉章
    (以上オブザーバー)。
資料  (1)第2回準備会及び第1回委員会議事録(飯田より提出)
    (2)強震動委員会の活動についてのメンバーからの意見の
       集約および今後の活動についての提案(武村より提出)
    (3)地震調査研究推進本部について(工藤より提出)
    (4)地震調査研究推進本部長期評価部会・地域別分科会の
       設置について(泉谷より提出)

議事内容

(1)第2回準備会及び第1回委員会議事録
   前回の議事録の確認が行なわれ承認された。幹事・委員・
   オブザーバーという名称については、検討を要するのでは
   ないかという意見が出された。取り扱いは委員長および
      幹事に一任された。

(2)強震動関連の動きの報告
   強震動関連の各機関の動向および現状に対する、共通の認識を
   深めようということで合意を得た。今回から、委員会時に、
   関係者に最近の強震動関連の動きを適宜報告して
   いただくことになった。今回は以下のような報告があった。
 (A)震源過程のシンポジウムが、本年秋の学会大会で開催される。
   強震動委員会は大会・企画委員会と共催で参加、
   入倉・武村がコンビナーになる。
 (B)工藤より「地震調査研究推進本部について」という資料をもとに、
   陸域観測に関する説明がなされた。来年度以降の地震計に関する
   要望があればいただきたいということであった。現状の計画では、
   強震計が地中のみの設置であるので、地表にも置いてほしいと
   いう意見が強く出された。
 (C)泉谷より「地震調査研究推進本部長期評価部会・地域別分科会の
   設置について」という資料をもとに、設置の目的は、地震活動に
   関連した地域防災計画への実質的貢献であるとの説明がなされた。
   
(3)活動内容
   前回の委員会において、具体的な活動案を、各自今回の委員会までに、
   武村幹事あてに提出することになった。それを整理した資料に
   基づいて議論を行なった結果、下記の4つの調査班を設置して、
   活動内容(何をやるべきか、どのようにまとめるか)を検討し、
   次回の委員会までに案をまとめていただくことになった。
   また、各調査班のメンバー(仮)を以下のように定めた。
   各メンバーおよび意見のある者は、班長宛てに意見を送ることになった。
   調査班1=強震動観測や強震動プロジェクトの現状把握:藤原(班長)、
     工藤、久田。
   調査班2=強震動の研究成果の普及:山中(班長)、岩田、大堀。
   調査班3=強震動の研究成果の設計基準への反映:香川 (班長)、天池、
     泉谷、植竹、川瀬、澤田。
   調査班4=大地震緊急時の対応:関田(班長)、岩田、纐纈、笹谷。  

*班長の連絡先(略)

この他、今後の活動に対し、今回出された主な意見は以下のような
ものであった。
(A)ワーキンググループをいきなりつくらないで、まず調査班をつくる。
   今後ワーキンググループをつくっても、互いに垣根ができない
   ようにする。
(B)地方公共団体の行なっている防災計画についても念頭にいれた
   ほうがよい。
(C)他の学会等ですでに実施している項目との重複は避けるべきだ。
   また、地震学会内外の委員会等との連携を考えるべきだ。
 
(4)次回開催
   1996年度第3回強震動委員会
   日時: 1996年10月2日(水) 14:00ー17:00
   場所: 東京大学地震研究所 第2会議室(2F)
   どうぞご参加くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

*委員長と幹事の連絡先(略)


日本地震学会・強震動委員会 議事録 (1996年度第1回)

日時  1996年5月31日(金) 16:00ー17:00
場所  東京大学地震研究所 第2会議室
出席者 飯田昌弘、入倉孝次郎、岩田知孝、香川敬生、川瀬博、
    工藤一嘉、纐纈一起、笹谷努、関田康雄、武村雅之、
    藤原広行、山中浩明(以上委員)、青井真、植竹富一、大堀道広、
    北川良和、小林啓美、佐藤俊明、芝良昭、瀬尾和大、
    瀬川秀恭、藤堂正喜、中村亮一、東貞成、久田嘉章、
    堀家正則、横井俊明、吉田望(以上オブザーバー)。
資料  (1)委員会メンバー(案)および運営方法
    (2)次回からの活動について(武村より提出)

議事内容

(1)委員会設立
   満場一致で、準備会代表の入倉孝次郎が委員長に選出された。
   正式名称については、委員会の内容や性格との関連について質問や
   議論が多少あったが、特に異論がなく、仮称であった強震動委員会を
   正式名称とすることになった。

(2)幹事および委員
   準備会幹事であった武村雅之、飯田昌弘が幹事に、委員には、
   以下の方々が承認された。今後、必要に応じて委員を追加、削減する
   ことも確認された。
   天池文男、飯田昌弘、泉谷恭男、入倉孝次郎(委員長)、岩田知孝、
   太田裕、香川敬生、川瀬博、工藤一嘉、纐纈一起、
   笹谷努、澤田純男、関田康雄、武村雅之、藤原広行、
   山中浩明。

(3)運営方針
   運営方針については、以下のような合意を得た。
 (A)委員会の開催場所は、原則として東京とする。学会大会にあわせた
   開催も考える。開催頻度は、当面2か月に1回程度とする。
 (B)委員会は、地震学会会員にはオープンであり、委員以外の方の
   積極的参加を歓迎する。
 (C)委員会の議事録をニュースレターに投稿し、次回委員会開催の
   日時・場所を、地震学会会員にお知らせする。
 (D)委員には全員実質的な仕事をしていただく。すでに一部の委員には、
   他学会等との連絡業務等の役割が割り当てられている。委員には
   必要に応じて旅費が支給される。
 (E)委員の任期は2年とし、2年経過した時点で委員会の構成を見直す。

(4)活動内容
   委員会設立の趣旨については、準備会等を通じて合意されているが、
   具体的な活動内容については、さまざまな議論があった。次回委員会
   でも継続審議するため、具体的な案を、各自次回の委員会までに、
   武村幹事あてに提出することになった。
   今回の議論における主な意見は、以下のようなものであった。
 (A)何を重点的に考えて活動するか、焦点をしぼるべきである。
 (B)強震動そのものの評価、予測を対象とし、建物の特性とも絡む設計用
   入力の評価にまで立ち入るのは荷が重い。
 (C)他学会との境界を意識したほうがよい。逆にしないほうがよい。
 (D)勉強会や研究会ではないので、委員会の学会内、学会外での役割を
   より明確にすべきである。
 (E)当委員会がなければ何が困るのか、地震学会としては何をすべきか、
   という視点で、(D)の問題を考えてゆく必要がある。
 (F)学問成果の社会的還元、都市防災への貢献、学会内外への提言等を
   考えるべきである。
 (G)最初からあまり大それたことは考えず、できる事から地道に活動し、
   実績を積み上げてゆくべきだ。 

(5)次回開催
   1996年度第2回強震動委員会
   日時: 1996年7月31日(水) 14:00ー17:00
   場所: 東京大学地震研究所 第2会議室(2F)
   どうぞご参加くださるよう、よろしくお願い申し上げます。

*委員長と幹事の連絡先(略)

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