日本地震学会強震動委員会 第44回研究会のお知らせ

 強震動委員会では,強震動研究の成果をより効果的に社会に役立てるための手がかりをつかむことを目的として,研究成果が社会でどのように活用されているかを知り,また,関連分野における最新の研究を学ぶため,強震動研究会を開催しております.

 このたび,以下の通り研究会を実施することが決定しましたのでお知らせ致します.日本地震学会会員・非会員に限らずどなたでも参加できます.どうぞ奮ってご参加下さいますよう,お願い申し上げます.

【第44回研究会の概要】
日時:2025年3月4日(火)講演17:00-18:00 (開場16:30)
開催方法:現地開催およびZoomによるハイブリッド開催
会場:東京大学地震研究所1号館2階セミナー室AB+Zoom
参加費:無料
参加登録:全員参加登録が必要です(先着70名) .こちらからお申し込みください.

講師:関澤 愛 氏(NPO法人日本防火技術者協会)
講演題目:大規模地震と市街地延焼火災のリスク〜1995年阪神・淡路大震災の教訓を再確認する〜
概要:
 2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、輪島市の朝市通り周辺で起きた火災が大規模に延焼拡大して焼失面積約49,000u、焼損棟数約240棟という糸魚川市大規模火災(2016年)を上回る市街地火災となり、あらためて激震時における地震火災の脅威を喚起した。ところで、 2025年は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災からちょうど30周年にあたる。現代の大規模都市で起こった都市直下地震の典型的事例であり、地震時における市街地火災のリスクが現実のものであることを知らしめた阪神・淡路大震災の記憶や教訓を伝え続けることは、近い将来起きる可能性のある南海トラフ地震や首都直下地震などに備える意味でも極めて重要である。講話では、阪神・淡路大震災によって起きた火災について、その出火、延焼、消防活動について記憶を新たにするとともに、今後の都市火災リスク軽減に向けての課題について述べる。


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