日本地震学会強震動委員会 第33回研究会のお知らせ

 強震動委員会では,強震動研究の成果をより効果的に社会に役立てるための手がかりをつかむことを目的として,研究成果が社会でどのように活用されているかを知り,また,関連分野における最新の研究を学ぶため,強震動研究会を開催しております.

このたび,第33回研究会を,以下のように実施することが決定しましたのでお知らせ致します.日本地震学会会員・非会員に限らずどなたでも参加できます.どうぞ奮ってご参加下さいますよう,お願い申し上げます.

【第33回研究会の概要】
日時:2018年10月8日(月) 講演18:00-19:00 (開場17:30)
場所:郡山市中央公民館 第3・第4会議室
〒963-8876 福島県郡山市麓山一丁目8-4
参加費:無料,登録:不要

講師:中村晋 氏(日本大学工学部土木工学科)
講演題目:社会基盤施設の設計・設計地震動に関する動向と課題 - ポスト 2011年東北地方太平洋沖地震 –

概要:
社会基盤施設の設計基準類,特に耐震設計基準は1995年兵庫県南部地震以降,レベル2地震動を含む2段階設計法の導入,性能設計への移行および損傷を考慮した設計体系の導入など大きく変化した.その後,港湾施設,道路施設を対象として設計基準類はISO2394への適合を念頭に置きながら,部分係数法を用いた信頼性設計法に移行しつつある.さらに,2011年東北地方太平洋沖地震以降,危機耐性のような設計事象を超える作用に対する新たな安全性能への配慮などの,さらなる取り組みが行われている.また,原子力分野では,新規制基準への対応後,安全性向上の評価の枠組みとして地震PRAのような確率論的な評価手法の活用が求められている.ここでは,1995年兵庫県南部地震から2011年東北地方太平洋沖地震以降の設計および設計地震動の動向,および今後の方向性と課題について報告する.


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